栃木県宇都宮市の内科,消化器科,小児科,外科のクリニックです.

不活化ポリオワクチン

不活化ポリオワクチン

当院では、不活化ポリオワクチン予防接種をおこなっています。
接種にはご予約が必要です。 お電話でお問い合わせください。

* ポリオとは

ポリオウイルスが中枢神経へ感染することによって起こる急性の麻痺を主徴とする疾患です。小児を中心として発生したことから、小児麻痺とも呼ばれていました。ワクチン以外の治療法はなく、対症療法が中心となります。
 日本では昭和35年(1960年)ごろに大流行し、最大で5600人/年程度の患者さんが発生しました。ワクチン導入後は激減し、昭和56年(1981年)以降は野生株ポリオにより症例報告はありません。
 一方で、ポリオ生ワクチンに由来して極めてまれでありますが、ワクチン接種者や二次感染により周囲の方にワクチン関連ポリオ麻痺が発生しており、これまでに問題となっています。

* 接種スケジュール

 初回接種3回、追加接種1回の皮下注射となります。
・初回接種:生後3か月以上7歳6か月未満の間に20日(3週間)以上56日(8週間)未満の間隔で3回。
 (標準的接種年齢:生後3か月以上12か月未満)
・追加接種:生後3か月~7歳6か月未満の間であり、初回接種終了後6か月以上の間隔をおいて1回。
 (標準的接種年齢:初回接種終了後12か月以上18か月未満の間隔で1回)

これまでに生ポリオワクチンを接種したことがあるかたは、下記のような接種方法になります。
・生ポリオワクチンを2回接種した方は、不活化ポリオワクチンの接種は必要ありません。
・生ポリオワクチンを1回接種した人方は、不活化ポリオワクチンを3回接種する必要があります。
これまでに任意で不活化ポリオワクチンを接種した方は、下記のような接種方法になります。
不活化ポリオワクチンを4回接種した人かたは、不活化ポリオワクチンの接種は必要ありません。
不活化ポリオワクチンを1回から3回接種した方は、不活化ワクチンを合計4回になるように接種する必要があります。

過去のお知らせ

 ■ 単独の不活化ポリオワクチン
・通常、1回0.5mLずつを3回以上、皮下に注射。

・接種上の注意:初回免疫については、生後3ヶ月から初回接種を開始し、3週間以上の間隔をおいて3回接種する。なお、国内臨床試験を実施中のため、4回接種(追加免疫)後の有効性及び安全性は現時点では確立していない。

※3回接種時に薬事申請が行われたため、現時点では暫定的にこのような用法で承認されており、4回接種のデータが整った際に見直される予定。

■ 4種混合ワクチン
・現時点で未定であるが、現在の3種(百日せき・ジフテリア・破傷風)混合ワクチンと同様になることが想定される。

※参考:3種混合ワクチン

・初回免疫
通常、1回0.5mLずつを3回、いずれも3~8週間の間隔で皮下に注射する。
・追加免疫
通常、初回免疫後6か月以上の間隔をおいて、(標準として初回免疫終了後12か月から18か月までの間に)
0.5mLを1回皮下に注射する。




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