ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌療法
ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌療法
当院では、ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療をおこなっています。
ヘリコバクター・ピロリ菌に対して除菌治療を受ける場合、現在、下記に該当する方が 保険の適用が可能となってます。平成25年2月の改正では「内視鏡検査において胃炎の確定診断がなされた患者さん」が追加されました。
詳しくはヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療を希望される医療機関にお尋ねください。
(1)内視鏡検査または造影検査において胃潰瘍または
十二指腸潰瘍の確定診断がなされた患者さん
(2)MALTリンパ腫(※)の患者さん
(3)特発性血小板減少性紫斑病の患者さん
(4)早期胃癌に対する内視鏡治療後の患者さん
(5)内視鏡検査において胃炎の確定診断がなされた患者さん
(※)胃MALTリンパ腫では約90%の患者でピロリ菌感染が認められ、多くは自己免疫疾患や慢性感染症と関連して発生するといわれています。
感染診断
ヘリコバクター・ピロリ菌の感染が疑われる場合、以下の6項目の検査法のうち1項目を行います。
ヘリコバクター・ピロリ菌の検査については [ こちら ]
■ 迅速ウレアーゼ試験
■ 鏡検法
■ 培養法
■ 抗体測定
(除菌治療前に抗体測定をおこなった場合)
■ 尿素呼気試験
■ 糞便中抗原測定
■ 陽性 → 一次除菌療法の適応
■ 陰性 → 原疾患の治療
原疾患の治療
胃潰瘍・十二指腸潰瘍・MALTリンパ腫・特発性血小板減少性紫斑病・早期胃癌に対する内視鏡治療後などもともとの疾患があれば、除菌療法の前に、これら原疾患の治療を実施される場合もあります。
一次除菌療法
3種類のお薬を1日2回(朝食後、夕食後)を7日間内服します。
除菌療法を始める前に
- これまでにお薬をのんで体調が悪くなったことのある方はお申し出ください。
- ペニシリンアレルギーと言われたことがある場合はお申し下さい。
- 現在、内服中のお薬があればお申し出ください。
除菌療法中に注意すること - 確実にピロリ菌を除菌するために、お薬は必ず指示されたとおりに服用するようにしてください。。
- ご自身の判断で臆するを減らしたり中止してはいけません。
- 二次除菌除菌療法の間は、アルコールの接種を控えてください。二次除菌療法で使用するメトロニダゾールがアルデヒド脱水素酵素を阻害し、血液のアセトアルデヒド濃度を上昇させるため、飲酒による悪酔い、二日酔いをおこします。ほか腹痛や嘔吐などを起こすことがありますので、投与期間中の飲酒をさけてください。
除菌判定
除菌療法終了後、4週間以上経過したあと下記のいづれか検査を行います。
当院は尿素呼気試験で除菌後の判定を行っています。
■ 迅速ウレアーゼ試験
■ 鏡検法
■ 培養法
■ 抗体測定
(除菌治療前に抗体測定をおこなった場合)
■ 尿素呼気試験
■ 糞便中抗原測定
■ 陽性 → 二次除菌療法の適応
■ 陰性 → 除菌成功
二次除菌療法
二次除菌療法は1回まで保険診療の適応です。