ヘリコバクター・ピロリ菌の検査
ピロリ菌の検査
ヘリコバクター・ピロリ菌の検査を行っています。
ピロリ菌の検査には、内視鏡を使う方法と内視鏡を使わない方法があります。ピロリ菌の検査は下記のいずれかを用いて行いますが、1つの検査だけではなく、複数の検査を行えばより効果的に判断できます。
内視鏡検査の際に行う方法
内視鏡検査の時に採取(生検)した胃の組織を用い以下の検査のいづれかを行います。
迅速ウレアーゼ試験 | ピロリ菌のもつ酵素のはたらきで作り出される アンモニアを調べて、ピロリ菌がいるかどうか 判断します。 |
鏡検法 | 採取(生検)して得られた組織を顕微鏡で観察し、 ピロリ菌がいるかどうか調べます。 |
培養法 | 採取(生検)して得られた組織を培養し、ピロリ 菌が増えるかどうかを調べます。 |
内視鏡検査を用いない方法
尿素呼気試験を行っています。
尿素呼気試験 | 検査用のお薬を内服し、約20分ほど経過した後に、 吐き出された息(呼気)を調べてピロリ菌がいるか どうか判断します。 |
抗体測定法法 | 血液あるいは尿を採取してピロリ菌に対する抗体の 有無を調べることによりピロリ菌に感染しているか どうかを判定します。 |
便中抗原測定法 | 便を採取してピロリ菌の抗原があるかどうかを調べ ます。便を採取する専用の容器をお渡しします。 |
尿素呼気試験の原理
ヘリコバクター・ピロリ菌が持つウレアーゼにより、胃の中の尿素が分解されて、アンモニアと二酸化炭素(CO2)を生成します。分解により生じたアンモニアと二酸化炭素は、速やかに吸収され、血液から肺に移行した後、呼気中に炭酸ガス として排泄されます。尿素呼気試験は、この原理を利用したものであり、検査薬(13c-尿素)を服用後、前後の 呼気を採取し測定する検査です。
ピロリ菌に感染(+)
→尿素が分解されるため、呼気中二酸化炭素が多く排泄されます。
ピロリ菌に感染(-)
→尿素が分解されないため、呼気中に二酸化炭素がほとんど排泄
されません。
尿素呼気試験の方法
①検査薬服用前の呼気を採取します。
②検査薬(ユービット錠)100ml の水とともに飲んでいただきます。
③左横向きの姿勢での姿勢で 5 分間待ちます。
④その後座って15 分間待ちます。
⑤呼気を採取します。
⑥分析器で測定します。
尿素呼気試験は、簡単な方法で検査ができます。 胃の調子など優れない方、胃・十二指腸潰瘍の経験がある方など御相談ください。
てらだファミリークリニック
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